ロボット産業イノベーションコースト


ロボット一大実証拠点
in福島県

平成30年度順次開所予定

福島ロボットテストフィールド

物流やインフラ点検、大規模災害などに対応する陸・海・空のロボットの一大実証拠点として、
福島県浜通り地域に「ロボットテストフィールド」が誕生します。

福島ロボットテストフィールド・
国際産学官共同利用施設とは?

約50haの広大な敷地内に無人航空機エリア、インフラ点検・災害対応エリア、水中・水上ロボットエリアを設置して各種試験に対応する他、基礎性能試験、加工製造、模擬環境実証試験、操縦訓練、短〜長期滞在用研究室、事業所開設も可能な国際産学官共同利用施設も整備しております。

飛行実証を行う滑走路の1本を
浪江町に設置

常磐自動車道南相馬IC

東京から180

常磐自動車道南相馬IC東京から車で180分

ロボットテストフィールドえる機能

施設 設備名 主な機能
無人航空機エリア ・滑走路【L500×W20m】
・緩衝ネット付飛行場
【150×80×H20m】
・落下試験場【L680×W200m】
・ヘリポート【40×25m】
・連続飛行耐久試験施設
【10×10×H5m】
・緩衝ネット付飛行場や滑走路での基本飛行試験
・落下措置、衝突回避、非常時着陸、物件投下など特殊飛行試験
・10㎞以上の長距離飛行区域
・携帯電話電波やロボット電波などの通信環境整備
・地上~150m上空の風向風量情報提供
・地上の第三者との調整支援
インフラ点検・
災害対応エリア
・トンネル【L50×W6m】
・橋梁【L50×W10m】
・瓦礫・土砂崩落道路
・市街地、住宅、ビル
・プラント【10×10×H30m】
・トンネル、橋梁、道路、市街地、住宅・ビル、プラントでの維持点検、障害物除去・啓開、捜索救助訓練
・風雨、火災、発煙、ガス漏れ(防爆)、暗所など多様な環境を模擬
・土砂、泥濘、岩石、コンクリ片、倒木、車両、電柱、亀裂、陥没など多様な障害を設置
・電源、LAN回線、計測カメラ、スピーカ、照明車、クレーン車、整備室などの支援機器を設置
水中・
水上ロボットエリア
・水没市街地【50×25×D1m】
・屋内水流付大深度水槽
【30×12×D8m】
・屋内濁度調整水槽【5×3×D2m】
・屋内外の大型水槽での基本運動性能試験
・水中構造物を水没させての維持点検試験
・ダム・河川を想定した水流、濁度、明度を調整可能
・水没市街地、水没車両の捜索救助訓練
開発基盤エリア ・基礎的な計測装置、耐環境試験装置、加工機
・電波暗室、振動試験、防爆試験など特殊計測装置
・滞在者用の研究室、オフィス、TV会議室、休憩室、整備格納車

INTERVIEW

ふくしまの
ものづくり企業が挑む、
ロボット産業の未来

南相馬ロボット産業協議会

会 長  五十嵐 伸一

国の福島イノベーション・コースト構想に基づき、「福島ロボットテストフィールド」が南相馬市に誘致され、世界でも最大規模の災害対応ロボット等の実証拠点として大いに期待されている。そして、関連企業・団体がこの地で災害対応ロボット等の開発、実証試験をスピード感を持って行うために、地元ものづくり企業の全面的なバックアップ体制が求められている。それに応えるべく、地域に2つあった産業協議会を統合し、平成28年6月に南相馬ロボット産業協議会を発足させた。
現在、本会員企業58社と特別会員の大学、金融機関など18団体で「産・金・官・学」で構成されている。この相双地区にロボット産業を根付かせるために肝心となる点を以下にあげる。

 
 
 
01
ロボット技術の基礎となる従来の生産技術に付加価値をつける改善活動は、継続して取り組む(=ものづくりの足場を固めておく)
02
協議会がロボット開発企業・団体からの業務を一括受注できる体制を作るとともに、彼らと連携してロボット技術の集積に努める。
03
会員企業が取り組んでいる福島県災害対応ロボット産業集積事業で培った技術、ノウハウを継続開発し、南相馬ブランドとして製品化する。

行政側(=国、県、市)がこの地域を「ロボットの地域・まち」にしたいという思いは、協議会としても同じであり、上記項目を実行することでその期待に十分に応えることができると確信している。
同時に「ロボットの地域・まち」として将来にわたって発展させていくためには、どうしてもインフラ整備が必要となってくる。
企業を誘致するにも、人が都市圏とつながるためにも、常磐線を整備し、仙台~東京間にミニ新幹線を走らせることを切望する。在来線の軌道の外側にもう一本レールを敷設(=ミニ新幹線化)すれば、「人の輸送は新幹線(広軌)」、「物資輸送は在来線(狭軌)」とすみ分け輸送ができる。ミニ新幹線では、南相馬(原町)~東京間が1時間30分程度でつながると試算する。この常磐ミニ新幹線の恩恵は、将来、地域経済の発展にとってこれ以上大きく貢献するものはない。
「ロボット産業の未来」に強い光が差し込んでいるのを夢みている。